「C4ljp2016/presentation」を編集中
ナビゲーションに移動
検索に移動
この編集を取り消せます。 下記の差分を確認して、本当に取り消していいか検証してください。よろしければ変更を公開して取り消しを完了してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
19行目: | 19行目: | ||
:講演者紹介 | :講演者紹介 | ||
::宇宙開発関連組織でウェブマスターとしての経験を積んだ後、IT業界へ。以来、Webコンテンツの実装工程に多数従事。2004年2月より株式会社ミツエーリンクスに参加、現在は取締役社長兼CTO。クライアントワークとしては、主にフロントエンドの設計や実装、関連ガイドラインの策定に従事。ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)委員。 | ::宇宙開発関連組織でウェブマスターとしての経験を積んだ後、IT業界へ。以来、Webコンテンツの実装工程に多数従事。2004年2月より株式会社ミツエーリンクスに参加、現在は取締役社長兼CTO。クライアントワークとしては、主にフロントエンドの設計や実装、関連ガイドラインの策定に従事。ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)委員。 | ||
==<span id="sponsor">協賛団体セッション</span>== | ==<span id="sponsor">協賛団体セッション</span>== | ||
=== | ===Project Next-L === | ||
==ロング発表(5件)== | ==ロング発表(5件)== | ||
44行目: | 36行目: | ||
::この度、複数の図書館・サービスプロバイダによる新しい協同イニシアチブ"FOLIO"が発足しました。FOLIO は"Future of Libraries is Open"を意味し、図書館やサービスプロバイダ、そしてその他関連機関が連携・交流し、開かれた環境のもと、今後求められる新しい機能要件を備えたオープンソースの次世代型図書館システム(ライブラリ・サービス・プラットフォーム:LSP)の開発を主な使命としています。図書館の新たな可能性を探ると共に、関連技術の更なる発展を目指しています。そしてそこから、新しい図書館サービスや技術革新の創出に繋がる交流・パートナーシップが育まれることを願っています。当日は、FOLIOの概念と機能開発、今後の予定等について、その概要をご説明します。 | ::この度、複数の図書館・サービスプロバイダによる新しい協同イニシアチブ"FOLIO"が発足しました。FOLIO は"Future of Libraries is Open"を意味し、図書館やサービスプロバイダ、そしてその他関連機関が連携・交流し、開かれた環境のもと、今後求められる新しい機能要件を備えたオープンソースの次世代型図書館システム(ライブラリ・サービス・プラットフォーム:LSP)の開発を主な使命としています。図書館の新たな可能性を探ると共に、関連技術の更なる発展を目指しています。そしてそこから、新しい図書館サービスや技術革新の創出に繋がる交流・パートナーシップが育まれることを願っています。当日は、FOLIOの概念と機能開発、今後の予定等について、その概要をご説明します。 | ||
===<span id="yryuuji"> | ===<span id="yryuuji">「カーリル Unitrad APIの設計/新しいAPIを設計するためにカーリルが取り組んだこと」(吉本 龍司)</span>=== | ||
::カーリルが提供する業務用の高速横断検索APIの開発にあたって、カーリルが考えたことやそのプロセスを題材に、新しいAPIの設計手法を検討する。また設計の過程で発見したキーコンセプトについて具体的な技術を交えながら報告する。 | ::カーリルが提供する業務用の高速横断検索APIの開発にあたって、カーリルが考えたことやそのプロセスを題材に、新しいAPIの設計手法を検討する。また設計の過程で発見したキーコンセプトについて具体的な技術を交えながら報告する。 | ||
===<span id="kimai">「図書館ビッグデータを「つなげる」書誌情報の名寄せ技術」(今井 敬吾)</span>=== | ===<span id="kimai">「図書館ビッグデータを「つなげる」書誌情報の名寄せ技術」(今井 敬吾)</span>=== | ||
55行目: | 44行目: | ||
::図書館は膨大なデータやメタデータの宝庫であり、様々な利活用のデザイン・スペースが広がっている。これらを有効活用するには異種のデータを「つなぐ(結合する)」必要があり、機械処理による効率的な方法が期待される。一方、多くのデータは生のテキストそのものとして存在するため、様々なレベルで自然言語処理の応用が不可欠である。発表者は、業務のかたわら様々なデータソースからの書誌情報の統合と分析に従事しているため、実務者としての知見がたまっている。本発表では、n-gram や levenstein距離といった基本的な自然言語処理アルゴリズムを、オープンソースソフトウェアを駆使してどのように書誌情報処理へ適用しているか紹介する。一方、発表者は必ずしも図書館における情報処理に明るいわけではないため、周辺業務に関するベストプラクティスを参加者間で共有できればと考えている。Python 等による初等的なプログラミング知識があればよいが、必須ではない。 | ::図書館は膨大なデータやメタデータの宝庫であり、様々な利活用のデザイン・スペースが広がっている。これらを有効活用するには異種のデータを「つなぐ(結合する)」必要があり、機械処理による効率的な方法が期待される。一方、多くのデータは生のテキストそのものとして存在するため、様々なレベルで自然言語処理の応用が不可欠である。発表者は、業務のかたわら様々なデータソースからの書誌情報の統合と分析に従事しているため、実務者としての知見がたまっている。本発表では、n-gram や levenstein距離といった基本的な自然言語処理アルゴリズムを、オープンソースソフトウェアを駆使してどのように書誌情報処理へ適用しているか紹介する。一方、発表者は必ずしも図書館における情報処理に明るいわけではないため、周辺業務に関するベストプラクティスを参加者間で共有できればと考えている。Python 等による初等的なプログラミング知識があればよいが、必須ではない。 | ||
===<span id="jkikkawa"> | ===<span id="jkikkawa">「DOI(Digital Object Identifier)入門」(吉川 次郎)</span>=== | ||
::近年、論文や研究データなどの多様な学術情報を扱う上で、DOI(Digital Object Identifier、デジタルオブジェクト識別子)がますます重要なものとなっている。日本国内の動向として、JaLC(Japan Link Center)における「研究データ利活用協議会」の発足など、DOI登録のみならず、その利活用を志向する段階に移行しつつあると言える。 | ::近年、論文や研究データなどの多様な学術情報を扱う上で、DOI(Digital Object Identifier、デジタルオブジェクト識別子)がますます重要なものとなっている。日本国内の動向として、JaLC(Japan Link Center)における「研究データ利活用協議会」の発足など、DOI登録のみならず、その利活用を志向する段階に移行しつつあると言える。 | ||
::しかし、研究者や図書館関係者にとって、あるいは、学術情報流通やウェブに関心をもつ人々にとって、DOIは「謎のハイパーリンク(あるいは謎の文字列)」というイメージを抱かれていることが少なくないのではないだろうか。DOIは学術情報にアクセスするための恒久的なハイパーリンクとしての機能のみならず、様々な機能を果たす。たとえば、Web APIによる書誌事項の提供を通じたアプリケーションやサービスとの連携や、定量的なアクセス分析のための基盤としての役割をもつ。 | ::しかし、研究者や図書館関係者にとって、あるいは、学術情報流通やウェブに関心をもつ人々にとって、DOIは「謎のハイパーリンク(あるいは謎の文字列)」というイメージを抱かれていることが少なくないのではないだろうか。DOIは学術情報にアクセスするための恒久的なハイパーリンクとしての機能のみならず、様々な機能を果たす。たとえば、Web APIによる書誌事項の提供を通じたアプリケーションやサービスとの連携や、定量的なアクセス分析のための基盤としての役割をもつ。 | ||
::本発表では、「DOIなんて初めて聞いた」、「たまに耳にするけれど、あまり詳しくは知らない」といった人に向けて、実際のサービスや最新動向の紹介を交えながらDOIの基礎知識を共有する。さらに、新たなアイデアの検討やコミュニティの活性化へと繋げることを目指す。 | ::本発表では、「DOIなんて初めて聞いた」、「たまに耳にするけれど、あまり詳しくは知らない」といった人に向けて、実際のサービスや最新動向の紹介を交えながらDOIの基礎知識を共有する。さらに、新たなアイデアの検討やコミュニティの活性化へと繋げることを目指す。 | ||
==ショート発表(10件)== | ==ショート発表(10件)== | ||
83行目: | 72行目: | ||
::本発表ではオンライン配信番組「図書館情報学チャンネル」の企画運営を通じて開発した番組プログラム編成支援システムを紹介する。図書館情報学チャンネルは、技術系の図書館情報学コミュニティ「Project Lie」が毎週1回配信しており、2010年から現在に至るまで6年間に及ぶ長寿オンライン配信番組である。内容としてはその週に起こった図書館情報学に関するニュースを紹介するという体裁をとっている。これまで番組プログラムはProject Lieメンバーの1人が作成する体制であったが、番組制作の負荷が集中し、番組の継続に支障をきたしつつあった。そこで負荷分散を目的として、番組プログラムを自動編纂するシステムを構築した。本発表ではその具体的な仕組みについて述べるとともに、それによる番組制作に与えた影響を紹介することで、今後の図書館情報学関係者間の情報共有のあり方について考察する。 | ::本発表ではオンライン配信番組「図書館情報学チャンネル」の企画運営を通じて開発した番組プログラム編成支援システムを紹介する。図書館情報学チャンネルは、技術系の図書館情報学コミュニティ「Project Lie」が毎週1回配信しており、2010年から現在に至るまで6年間に及ぶ長寿オンライン配信番組である。内容としてはその週に起こった図書館情報学に関するニュースを紹介するという体裁をとっている。これまで番組プログラムはProject Lieメンバーの1人が作成する体制であったが、番組制作の負荷が集中し、番組の継続に支障をきたしつつあった。そこで負荷分散を目的として、番組プログラムを自動編纂するシステムを構築した。本発表ではその具体的な仕組みについて述べるとともに、それによる番組制作に与えた影響を紹介することで、今後の図書館情報学関係者間の情報共有のあり方について考察する。 | ||
===<span id=" | ===<span id="tmaruyama">「グラフデータベースによるMLA連携ネットワークの構築」(丸山 高弘)</span>=== | ||
::グラフデータベース Neo4j を用いて、図書館の資料検索、博物館や美術館の展示/収蔵品などの検索が可能なシステムの構築(データベース運用)法を探る。 | ::グラフデータベース Neo4j を用いて、図書館の資料検索、博物館や美術館の展示/収蔵品などの検索が可能なシステムの構築(データベース運用)法を探る。 | ||
===<span id=" | ===<span id="mando">「RFID(UHF)とバーコードのハイブリット運用について」(安東 正玄)</span>=== | ||
::立命館大学では2015年大阪いばらきキャンパス(以下、OIC)に、OICライブラリー(30万冊)を開設した。そのOICライブラリーではRFID(UHF帯)を採用し、RFID対応の自動貸出返却機、ハンディーリーダー、セキュリティーゲートを導入した。 | ::立命館大学では2015年大阪いばらきキャンパス(以下、OIC)に、OICライブラリー(30万冊)を開設した。そのOICライブラリーではRFID(UHF帯)を採用し、RFID対応の自動貸出返却機、ハンディーリーダー、セキュリティーゲートを導入した。 | ||
102行目: | 92行目: | ||
::また、RFIDリーダーの購入は最低限で済んでいる。 | ::また、RFIDリーダーの購入は最低限で済んでいる。 | ||
===<span id="mtsunekawa"> | ===<span id="mtsunekawa">「図書館によるビブリオバトル活動に対する統計データ作成の試み」(常川 真央)</span>=== | ||
::Library of the Year2012の大賞を受賞して以来、ビブリオバトルは全国各地の図書館で行われている。一方、ビブリオバトルの普及促進を目的とする団体であるビブリオバトル普及委員会は、創設以来ビブリオバトルの開催情報を継続的に調査しており、毎年ビブリオバトルの統計情報をまとめている。場としての図書館の形成を考えるうえで参加型イベントとして敷居が低くかつ普及しているビブリオバトルは注目すべき活動であり、図書館におけるビブリオバトル開催の統計情報もまた今後の図書館イベント活動について研究を行ううえで重要である。しかし、現状では同委員会の統計データは開催団体種別の統計を作成しておらず、また少数のスタッフの手作業に依存していることから、現状では図書館に関する研究に利活用しづらい。そこで、普及委員である発表者は図書館に関するビブリオバトル開催情報をウェブから自動収集するプログラムの開発によって統計データ作成の効率化を目指している。本発表ではその進捗状況および収集データの試験的な分析結果について発表する。 | ::Library of the Year2012の大賞を受賞して以来、ビブリオバトルは全国各地の図書館で行われている。一方、ビブリオバトルの普及促進を目的とする団体であるビブリオバトル普及委員会は、創設以来ビブリオバトルの開催情報を継続的に調査しており、毎年ビブリオバトルの統計情報をまとめている。場としての図書館の形成を考えるうえで参加型イベントとして敷居が低くかつ普及しているビブリオバトルは注目すべき活動であり、図書館におけるビブリオバトル開催の統計情報もまた今後の図書館イベント活動について研究を行ううえで重要である。しかし、現状では同委員会の統計データは開催団体種別の統計を作成しておらず、また少数のスタッフの手作業に依存していることから、現状では図書館に関する研究に利活用しづらい。そこで、普及委員である発表者は図書館に関するビブリオバトル開催情報をウェブから自動収集するプログラムの開発によって統計データ作成の効率化を目指している。本発表ではその進捗状況および収集データの試験的な分析結果について発表する。 | ||
===<span id="yegusa"> | ===<span id="yegusa">「勉強会のすすめ--FRBR&RDA勉強会の経験から--」(江草 由佳)</span>=== | ||
::システム開発するには、さまざまな知識を習得する必要があり、一人で習得するには難しいこともある。そこで、勉強会を開催して、複数人で学習を進めることが考えられる。しかし、勉強会を継続することは難しい。自身が運営者の一人のFRBR&RDA勉強会は開催が100回を超えている。そこで、FRBR&RDA勉強会での経験をもとに継続していくためのコツを紹介する。 | ::システム開発するには、さまざまな知識を習得する必要があり、一人で習得するには難しいこともある。そこで、勉強会を開催して、複数人で学習を進めることが考えられる。しかし、勉強会を継続することは難しい。自身が運営者の一人のFRBR&RDA勉強会は開催が100回を超えている。そこで、FRBR&RDA勉強会での経験をもとに継続していくためのコツを紹介する。 | ||
===<span id="esou"> | ===<span id="esou">「唐詩情報のLinked Data化に向けて」(叢 艶、高久 雅生)</span>=== | ||
::近年、情報技術が発達するとともに、膨大な情報も流通していることから、大量の情報からデータを精確に抽出できる方法が研究されている。これに対して、政府、銀行などの機関では、各自のデータを誰でも利用できるような形で公開共有する活動が活発化している。 | ::近年、情報技術が発達するとともに、膨大な情報も流通していることから、大量の情報からデータを精確に抽出できる方法が研究されている。これに対して、政府、銀行などの機関では、各自のデータを誰でも利用できるような形で公開共有する活動が活発化している。 | ||
117行目: | 107行目: | ||
::今後の予定として、唐詩作品を増やして、具体的なデータセットを構築し、Linked Open Data化する。更に、唐詩情報のモデルについての検索や閲覧のアプリケーションを構築してみたい。 | ::今後の予定として、唐詩作品を増やして、具体的なデータセットを構築し、Linked Open Data化する。更に、唐詩情報のモデルについての検索や閲覧のアプリケーションを構築してみたい。 | ||
===<span id="kkorezumi">[http://www.slideshare.net/kumikokorezumi/ss- | ===<span id="kkorezumi">[http://www.slideshare.net/kumikokorezumi/ss-65881674「ししょまろはん『京都が出てくる本のデータ』の共通語彙基盤利用と『たべまろはん』はじめました」(是住 久美子)]</span>=== | ||
::LODチャレンジJapan 2014でデータセット部門最優秀賞を受賞した、京都府立図書館の自己学習グループ「ししょまろはん」が作成する「京都が出てくる本のデータ」の共通語彙基盤(IMI)利用や最近の取り組みについて紹介します。 | ::LODチャレンジJapan 2014でデータセット部門最優秀賞を受賞した、京都府立図書館の自己学習グループ「ししょまろはん」が作成する「京都が出てくる本のデータ」の共通語彙基盤(IMI)利用や最近の取り組みについて紹介します。 | ||
123行目: | 113行目: | ||
==ライトニングトーク== | ==ライトニングトーク== | ||
'''当日会場にて募集します。参加者のみなさま、ぜひ積極的にご発表ください!''' | |||