「C4ljp2020/presentation」の版間の差分

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::システムの設備や環境が著しく乏しい学校図書館にて、緊急事態宣言による学内施設の閉鎖および構内立ち入り禁止下においても、グループウェアを駆使することによって無事に雇用維持できた事例を発表する。2015年度に文部科学省よりスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けた本校は、高い国際通用性を有するレジリエンスに富むグローバルリーダーを高等学校段階から育成するという目的で指導を行ってきたが、その学習の集大成として生徒は8,000字の論文の執筆を課される。SGH指定校の成果発信は文科省の要請のひとつであるが、本校では一般的によくみられる紙媒体の論文集として発行するのではなく、デジタルアーカイブ化を念頭におき、生徒はクラウド上に論文提出を行うよう指導を受けてきた。そのベースをもとに従来から構想下にあったリポジトリプロジェクトを緊急事態宣言直後からすぐに在宅ワークとして始動させ、スプレッドシート共同編集、MARCEditを使ったMARCレコード作成、そしてOPAC流し込みまで在宅で行えるようマネジメントした結果、本校のSGH論文の全文PDFがOPACから検索そして閲覧できるようになった。クライアントサーバ型のシステムにアクセスしないと作業できないルーチンのみTeamViewerを導入したが、プロジェクトベースの業務にすぐに移行したことでほぼルーチンに頼らず、上記結果を出すことができた。また、本校における学校司書の雇用形態が、教員である司書教諭の直接指揮下においても法的に問題がなかったことが成功要因のひとつであると思料されることにも言及し、オンラインワークが可能でない学校図書館の現状も多角的に考察したい。
::システムの設備や環境が著しく乏しい学校図書館にて、緊急事態宣言による学内施設の閉鎖および構内立ち入り禁止下においても、グループウェアを駆使することによって無事に雇用維持できた事例を発表する。2015年度に文部科学省よりスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けた本校は、高い国際通用性を有するレジリエンスに富むグローバルリーダーを高等学校段階から育成するという目的で指導を行ってきたが、その学習の集大成として生徒は8,000字の論文の執筆を課される。SGH指定校の成果発信は文科省の要請のひとつであるが、本校では一般的によくみられる紙媒体の論文集として発行するのではなく、デジタルアーカイブ化を念頭におき、生徒はクラウド上に論文提出を行うよう指導を受けてきた。そのベースをもとに従来から構想下にあったリポジトリプロジェクトを緊急事態宣言直後からすぐに在宅ワークとして始動させ、スプレッドシート共同編集、MARCEditを使ったMARCレコード作成、そしてOPAC流し込みまで在宅で行えるようマネジメントした結果、本校のSGH論文の全文PDFがOPACから検索そして閲覧できるようになった。クライアントサーバ型のシステムにアクセスしないと作業できないルーチンのみTeamViewerを導入したが、プロジェクトベースの業務にすぐに移行したことでほぼルーチンに頼らず、上記結果を出すことができた。また、本校における学校司書の雇用形態が、教員である司書教諭の直接指揮下においても法的に問題がなかったことが成功要因のひとつであると思料されることにも言及し、オンラインワークが可能でない学校図書館の現状も多角的に考察したい。
発表資料: https://docs.google.com/presentation/d/1j6HA2rU7zscA8WQTi49Mc4NLsLI9Po-XmQK76LZwhpQ/edit?usp=sharing


===<span id="p08">「ICTツールを活用した、COVID-19の影響による図書館の動向調査の取り組み」(常川真央)</span>===
===<span id="p08">「ICTツールを活用した、COVID-19の影響による図書館の動向調査の取り組み」(常川真央)</span>===
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