「C4ljp2020/presentation」の版間の差分

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::情報化の進展による大きな社会の変化を受け、教育の変革が世界的に求められている。日本でもそうした背景から議論が重ねられ学習指導要領が改訂された。2020年度から本格実施される新学習指要領では、「多面的・多角的に考える力」や「膨大な情報から必要なことを判断し、自ら問いを立てる力」等が重要であるとされ、そうした力を育むために図書館・博物館等の更なる活用が推奨されている。しかし、図書館・博物館等の教育利用は未だに深化しているとは言い難い。そこで本研究では、教育現場とMLAアーカイブ群の狭間にある問題を明らかにし、多面的・多角的な視座を育むためのデジタルアーカイブ資料群の教育利用を推進する学習環境をデザインする。そのための手法としてジャパンサーチを活用し、小・中・高校で授業実践を行い児童生徒の認識変容を分析する。ジャパンサーチの活用を通して、児童・生徒自らが探求的に資料を集め、複数の資料から問いを立てることで、多面的・多角的な考え方ができるようになると予想する。こうした学習によって、セレンディピティが教育現場で創出され、豊かで多様な学びが実現できるのではないだろうか。長期的には通年カリキュラムに合わせたジャパンサーチ活用実践を断続的に行い、【教育に特化したメタデータを付与したアーカイブ】を構築することでMLA資料を教育現場で有機的に活用し、資料の価値を高めることを目指す。こうした一連の取り組みによって貴重なMLA資料が児童生徒の考えや思いとともに未来に継承され、未来を担う子どもたちの豊かな学びの一助になると考える。発表では筆者がこれまでに行ってきたジャパンサーチを活用したワークショップや、NDL職員と協議の上で新たしく仮実装していただいた機能、そして2020年2月に行った小・中・高校でのジャパンサーチ活用授業実践、2020年4月から行う小・中・高校での長期授業実践について報告する。
::情報化の進展による大きな社会の変化を受け、教育の変革が世界的に求められている。日本でもそうした背景から議論が重ねられ学習指導要領が改訂された。2020年度から本格実施される新学習指要領では、「多面的・多角的に考える力」や「膨大な情報から必要なことを判断し、自ら問いを立てる力」等が重要であるとされ、そうした力を育むために図書館・博物館等の更なる活用が推奨されている。しかし、図書館・博物館等の教育利用は未だに深化しているとは言い難い。そこで本研究では、教育現場とMLAアーカイブ群の狭間にある問題を明らかにし、多面的・多角的な視座を育むためのデジタルアーカイブ資料群の教育利用を推進する学習環境をデザインする。そのための手法としてジャパンサーチを活用し、小・中・高校で授業実践を行い児童生徒の認識変容を分析する。ジャパンサーチの活用を通して、児童・生徒自らが探求的に資料を集め、複数の資料から問いを立てることで、多面的・多角的な考え方ができるようになると予想する。こうした学習によって、セレンディピティが教育現場で創出され、豊かで多様な学びが実現できるのではないだろうか。長期的には通年カリキュラムに合わせたジャパンサーチ活用実践を断続的に行い、【教育に特化したメタデータを付与したアーカイブ】を構築することでMLA資料を教育現場で有機的に活用し、資料の価値を高めることを目指す。こうした一連の取り組みによって貴重なMLA資料が児童生徒の考えや思いとともに未来に継承され、未来を担う子どもたちの豊かな学びの一助になると考える。発表では筆者がこれまでに行ってきたジャパンサーチを活用したワークショップや、NDL職員と協議の上で新たしく仮実装していただいた機能、そして2020年2月に行った小・中・高校でのジャパンサーチ活用授業実践、2020年4月から行う小・中・高校での長期授業実践について報告する。
[発表資料] https://drive.google.com/file/d/1PoSiAS5w_srt1c1HllrH7viQLT0ZjLuS/view?usp=sharing


===<span id="p02">「 外国人児童を対象にした物語づくり活動の可能性」(伊藤孝良)</span>===
===<span id="p02">「 外国人児童を対象にした物語づくり活動の可能性」(伊藤孝良)</span>===
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